学部4年生および修士課程入学希望の皆様へのメッセージ
人間情報システム研究グループでは、理論だけではなく、実際に実装して動かしてみたいという学生を募集しています。研究テーマは、個々のスキルや目標と照らし合わしながら、最も適したものを選んでいきます。研究成果の対外発表は積極的に行い、全国の学会に連れていきます。また、学会だけではなく、ハッカソンやアイデアソンへの参加、起業なども推奨しています。企業との共同プロジェクトが多くあり、それに参加してもらうことで、経済的サポートもしていきます。決して楽な研究室ではありませんが、充実した研究生活になると思います。
電気情報工学科のすべての課程から進学者がいますが、右の表のように、毎年、他大学や高専からの入学する学生が多く、多様性の大きな研究室となっています。
興味ある方は、気軽に、staff (at) arakawa-lab.com まで連絡ください。いつでも見学可能です。
年 | 内部生 | 外部生 |
---|---|---|
2020年 | 2名 | 4名(九大別学科、熊大、熊本高専) |
2021年 | 4名 | 4名(久留米高専、上智、熊大、台湾) |
2022年 | 6名 | 4名(熊大、九工大) |
2023年 | 10名 | 8名(農工大、鳥取大、熊大、愛媛大、中国、九大他研究室・別学科) |
2024年 | 6名 | 10名(熊本大学、香川高専、台湾、中国、九大他研究室・別学科) |
入試情報
2020年から、GPAと口述試験による特別試験が開始されています。成績次第ですが、筆記試験免除となる可能性もありますので、挑戦をお勧めします。応募時に小論文が必要となりますので、早めの相談をお勧めします。
修士課程入試 | 九州大学 大学院システム情報科学府 大学院システム情報科学研究院
https://www.isee.kyushu-u.ac.jp/admissions_master.html
博士課程入学希望の皆様へのメッセージ
今となっては、博士課程に進学する人は減りましたが、それは国内におけるアカデミック職が魅力的ではなくなったからだと思います。しかしながら、博士課程は、私は何もアカデミック職を目指す場だけではないと考えいます。研究はもちろんですが、国際交流、企業プロジェクトへの参画、海外留学、起業など様々なことにチャレンジできる夢の時間です。実際、私自身は、修士2年から博士3年間、そして最初の助教3年間は、ベンチャー起業をしており、博士課程進学は二足のわらじを履くための手段でした。現在、IT技術の進展スピードは目覚ましく、かつ、多数のスキルを必要とされています。私の場合、二足のわらじを履いていたことで、スキルの幅が広がり、結果として現在の自分を助けとなっています。つまり、昔の博士課程が、よく切れる刀1本を研ぎすます場だったとすると、これからは刀を2本にして盾も作り馬を乗りこなすようになる場になっていると考えています。充実した博士生活を送るためには、学振などの奨学金が重要です。受験前からサポートしますので、いつでも相談してください。
ただし、相談する前に、学振DC1の申請書に則り、これまでの研究履歴と博士課程3年間の研究計画を書いてください。社会人博士の方も歓迎します。
年 | 進学者 |
---|---|
2019年 | 1名(イギリス) |
2020年 | 1名(中国) |
2021年 | 3名(日本、中国) |
2022年 | 3名(インドネシア、エジプト、中国) |
2023年 | 1名(中国) |
2024年 | 2名(中国) |
入試・奨学金情報
博士後期課程入試 | 九州大学 大学院システム情報科学府 大学院システム情報科学研究院
https://www.isee.kyushu-u.ac.jp/admissions_doctor.html
次世代研究者挑戦的研究プログラム
https://k-spring.kyushu-u.ac.jp/
博士課程学生に対する奨学金制度です。採択されると、月20万円の生活費+年間50万の研究費が支給されます。
研究生
現在、研究生は受け入れいていません。
企業の皆様へ(共同研究・コンサルティング・技術アドバイス等)
これまで、毎年多くの企業と共同研究を実施させていただき、感謝しております。企業との連携の目的は、(1)学生の教育、(2)実世界の課題認識、(3)研究成果の実用化、など複数の意味があります。共同研究に、学生を割り当て、主体的にプロジェクトを実施してもらうようにすることで、学生の頃からプロジェクト運営のスキルを磨いてもらっています。そのため、共同研究先の皆様にも温かく見守っていただけることを願います。そして、共同での成果が目的であるため、安い下請け、と考えられている企業は受け付けておりません。
共同研究・受託研究
多くの場合、共同研究契約となります。契約の前に、NDAを締結(すぐに手続き可能)し、1−2ヶ月教員と共同研究課題について議論した後に、正式に共同研究を開始することも可能です。共同研究契約を結んでから、そうした議論自体に企業の若手社員や九大の学生を交えてワーク書オプを開催し、学生目線でのサービスを検討したいという企業も多くあります。
- 研究期間:2年以上が好ましい
- 成果発表を踏まえると、単年の場合、苦しいです。
- 多くの企業が年度末に成果を期待されるのですが、1−2月は卒論、修論、3月は卒業旅行、引越しと学生の稼働は下がります
- 年間研究費用
- 研究費用の内訳:直接経費(研究室で使える予算)に加えて、間接経費30%(大学が要求する予算)を加えた総額となります。
- 直接経費の目安:最低 240万/年〜
- 学生 2名(一人の場合相談相手がおらず行き詰まることがあるため2名以上を割り当て)
- 月1回の進捗打ち合わせ(頻度が多い場合は費用が増えます)
- 国内研究会、国際会議での成果発表
- 付加要素
- 参加学生数を増やす:50万程度/年/人
- プロトタイプアプリ開発:100万〜(かなり安いと思います)
- 大規模実験:被験者が多い場合、謝礼は別途ご用意お願いすることがあります
研究開発コンサルティング・技術アドバイザー(兼業)
- 学生の参加は不要で、企業が実施するプロジェクトに対して、教員個人によるアドバイスが必要である場合
- 1時間あたり:5万円 〜
- 研究開発コンサルティング:大学を通じた契約。共同研究と同様に、間接経費30%が加算されます。
- 荒川実績:2023年 1社、2022年 1社、2020年 1社
- 技術アドバイザー:個人としての兼業契約(年間の時間数に制限あり)。間接経費は発生しません。
- 荒川実績:2023年3社、2022年3社、2021年2社
寄付
- 研究室の活動を支援していただいたり、研究室の学生との交流が目的の場合、寄付をいただいております。寄付金を用いて、学内スペースをレンタルすることも可能です。
- IoT INNOVATION Base https://www.iotii.org/
- iQ Lab https://iqlab.ninja/
手続きについて
受託研究・共同研究 - AiRIMaQ https://airimaq.kyushu-u.ac.jp/about/funded-collaborative/
研究開発コンサルティング - AiRIMaQ https://airimaq.kyushu-u.ac.jp/about/rd-consulting/
寄附講座・寄附研究部門 - AiRIMaQ https://airimaq.kyushu-u.ac.jp/about/donation/