第115回MBL研究会・参加報告(宮田 優作)

学会情報
学会名 | 第115回 高度交通システムとスマートコミュニティ研究会(MBL)(第203回DPS・第101回ITS・SeMIと共同開催) |
場所 | 名桜大学 北部生涯学習推進センター |
期間 | 2025/05/21 ~ 2025/05/23 |
報告者 | 宮田 優作 |
発表概要
- 動的イラスト地図生成に向けた迷いにくさと散策のしやすさを両立する道路抽出アルゴリズムの提案
- ⚪︎宮田 優作・中村 優吾・荒川 豊(九州大)
- 地理情報やリアルタイムデータをもとに,道路を抽出・変形し,特定地点を強調したイラスト地図を自動生成するシステムの構築を目指し,観光客にとって迷いにくく,かつ散策しやすい道路を選択するアルゴリズムを提案した。
- 指摘内容
- 観光に適した道路とは?“散策しやすい街“の特徴をもっと考えると良い。
- 通り(道路)自体を観にくる場合もあるが、それは考慮されているか?
- 平面の観光を目的としているか?
- 長く滞在してもらうなどをジャッカード係数などを用いて考慮できるのか?これができれば、観光全体の価値を上げる手法としても使えそう。
体験記
1日目
開催地は沖縄!福岡から那覇まで飛行機(JTA便)に搭乗しました。旅行好きで普段は青組を利用しているのですが、今回はなんと初めてダイヤモンド・プレミアラウンジを体験させていただきました!高級感あふれる室内で貴重な朝食をいただきました。
降機後すぐに沖縄の蒸し暑さが体を包みました。3度目の沖縄ですが、環境が福岡と全く違っていて慣れないです。
(1. 初訪問したダイヤモンド・プレミアラウンジ、2. 恩納村にある万座毛)
対面開催の学会には初めての参加であるため、緊張に加えてワクワクもしていました!
(3. 研究会会場である名桜大学の入口)
DPS, ITS, SeMIとの共同開催ということで、プレゼン・ポスターあわせて60件を超える発表が行われました!
2日目
この日はポスターセッションが開催され、同時に私がプレゼン発表をする日でもありました!聴講したポスターセッションの中からいくつか興味深かったものをご紹介します。
1つめ:[40] 大規模災害時における機関横断情報通信システム「X-ICS(クロスイクス)」の実用化に向けた取り組み
災害派遣等で活用が期待される中距離分散通信システムと、そのためのデバイスの展示・着用体験が行われていました。中距離通信のため、NTTによるIEEE 802.11ah(Wi-Fi HaLow)という新たなWi-Fi規格が利用されていることを知りました。自衛隊の方がデバイスを背負うことや、別途電源に接続して長期運用することを想定していると知り、災害時の復旧高速化や生活度向上という可能性に胸が高まりました。
2つめ:[39] モーションキャプチャとジャイロセンサを用いたウィンドミル投法のスキル学習支援システムの構築と検証
ソフトボールにおけるウィンドミル投法への習得支援として、AR/VRデバイスを利用した、お手本とリアルタイムに比較可能なシステムの提案という内容でした。ARデバイスによって主観的な学習ができるだけでなく、Azure Kinectによって客観的なフィードバックも得られる点が興味深いと感じました。
(4. [40] デバイスの写真、5. [39] ポスターの写真)
私もポスターセッションに参加し、地理情報や人工知能分野の開発者・研究者である株式会社Strolyの高橋 徹さんと熱い議論を交わすことができました。
(6. 私のポスターセッションの様子)
ポスターセッション後、すぐに私のプレゼン発表の時間となりました。地理情報や行動変容という今後もさらなる研究や検証が必要とされるトピックのため、非常に貴重なフィードバックをいただくことができました。
(7. 私のプレゼン発表の様子)
また、2日目のセッション終了後は会場近辺にて懇親会が開催されました。昭和の雰囲気を模した素敵な居酒屋で、初対面の方々が多いながらも、研究に勤しむ先生方・企業の方・学生の方と非常に多様な話を交わすことができました。
(8. 懇親会の雰囲気)
3日目
発表の隙間時間やセッション終了後の時間を利用して名護の観光に行ってきました!やはり美ら海水族館で見たジンベエザメが巨大で圧倒されました。生命の偉大さを改めて実感しました。
(9. ジンベエザメの写真)
なお、学会の最後には表彰が行われ、私のポスターセッションはなんと優秀ポスター賞を受賞することができました!
(当時不在のため、代わりに荒川先生に受賞いただきました)
(10. 表彰の様子)
最後に、対面形式の研究会に参加することで、最新の研究動向を知るとともにその関係者の方々と知り合い意見を交換することができました!特に関連分野の先生方や企業の方からクリティカルな意見を頂戴することができました。
研究を通じてご指導してくださった荒川先生、中村先生、研究会に同席してくださった尾山さん、研究会で貴重なフィードバックをいただいた高橋さん、東野先生、米沢先生、北出さん、その他のみなさま、本当にありがとうございました!
これからも同分野の研究・検証を続けていき、社会貢献に繋げていきたいと思います。