DPSWS2023・参加報告(大平)

学会情報

参加した学会名マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2023)
開催場所雨晴温泉「磯はなび」(富山県高岡市)
日程2023/10/25~2023/10/27
報告者大平 祐大

 

発表概要

タイトル
  • イヤラブルデバイスのマイクを用いた食事内容と咀嚼回数の推定手法の提案(一般セッション)
  • Chew-Drawインタラクションの実現に向けた食事中の咀嚼音に基づくeat2picシステムの検討(デモセッション)
内容

食事をセンシングするために, イヤラブルデバイスのマイクを用いて食事の内容と咀嚼回数を推定する手法を提案・実装をした. さらにデモセッションでは, 一般セッションで提案した推定手法を実際に食事改善アプリに組み込んだ応用例として, 咀嚼音から絵を描くChew-Drawインタラクションによるeat2picアプリを開発し, デモンストレーションを行った.

 

質疑

  • 日本食は構内調味料があるが, このアプリでは判定できないのではないか.
  • 会話とか音楽など食事をする場面は音が多いが, 音情報から分析するのはなぜか.
  • 音楽を聴きながらご飯を食べると咀嚼音を意識しなくなるが, 咀嚼音のフィードバックがあった方がいいのではないか.
  • 汁物だと啜る音を判定していると思うが, 別の食材で啜る音を誤判定しないのはなぜか.
  • 20代の男性がデータだったが, 別の年代の人はどうなるか, 考察したことはあるか.
  • 噛むときに片側の歯で噛む人がいるが, どっちのはで噛んでいるのかセンシングできそうか.

 

体験記

霧島で開催されたDPSWS2021以来, 2年ぶりのDPSWSの参加でした. 今回も2年前と同様, 立派な旅館(今回は雨晴温泉「磯はなび」)での開催で, 会場から見えるオーシャンビューには非常にテンションが上がりました.

   

私は全参加者の中で唯一、一般セッションとデモセッションの二つのセッションで発表しました. 2日目の夜にデモを行い, 聴衆の前でポテトチップスを食べ, 色が変わる様子を実際にデモしました. 多くの方に見に来ていただき, たくさんご意見をいただいたので, 非常に有意義な時間でした.  

一般セッションに関しては, まさかの一番最後の大トリでの発表だったので, 最後の最後まで気が休まらず, 常に緊張していました. ただ, 他の人の発表を聞いた上で, 自分の発表のブラッシュアップをすることができたので, なんとか自分の思うような発表することができ, さらに「最優秀プレゼンテーション賞」をいただくことができたので, 非常に満足しています. また, 投稿した論文に対する表彰もあるのですが, こちらも「優秀論文賞」をいただくことができました.

   

宿泊の部屋割りは全員知らない人(東京工科大学B4・大阪公立大学B4・東北大学M1)だったのですが, すぐに仲良くなり, 一緒に温泉に入ったり, 朝散歩しに行ったり, 深夜は部屋で研究や就活, 釣り, 筋トレの話などをしていました. 今回の学会では, 2つのセッションをやり切るだけでなく, しっかりと結果を出すことができたので, 非常に満足しました. あと自分の発表を聞いて, 今回の宿泊のルームメイトがアプリ開発に興味を持ってくれたのもめちゃくちゃ嬉しかったです. これからよりもっと人を惹きつけるプレゼンができるようになりたいなと思う学会となりました.