メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会 ・参加報告(島﨑)

学会情報
参加した学会名 | メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎(MVE)研究会 |
開催場所 | 九州大学伊都キャンパス(福岡県) |
日程 | 2025/1/21-2025/1/22 |
報告者 | 島﨑大翠 |
発表概要
タイトル
反射型光センサアレイと焦点制御可能なアイウェアを用いた表情変化に着目した目の健康に関する動作認識
著者
島﨑大翠、正井克俊、中村優吾、福嶋政期、荒川豊
内容
コロナ禍によるスクリーンタイムの増加の影響もあり、近年若年層の視覚的健康の低下が社会課題となっている。これらは治療が必要な重大な眼疾患に関連することもあり、早期発見や継続的なスクリーニングが重要である。 本研究では、日常的な使用を目的としたアイウェアデバイスを提案し、その初期検討として日常的な目の動作及び眼瞼下垂という癌疾患の一部の目の動作を対象とした際の動作認識制度について報告する。
質疑・指摘内容
- 本システムは、年1とかで定期的に目の健康状態を医療機関でスクリーニングしている人には必要であるか
- センシングの際にセンサが発する光は人に悪い影響はないか
- 装着者が日常的に動くなど動的な状況では目とセンサの距離がメガネのずれなどで変わるので、相対的な測定ができれば日常使用でもロバストなシステムになるのでは
- 一般的なメガネに対して装着感の違いはあるか
- デバイスはどの程度の重量にしたいか
- デバイス自体はどの程度の値段で実装することが可能か
研究会概要
電子情報通信学会 は、電子情報通信技術の専門分野を幅広くカバーする、我が国有数の規模を誇る学会です。 メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎(MVE研究会,旧称マルチメディア・仮想環境基礎研究会)は、その中の ヒューマンコミュニケーショングループ に属する第1種の研究会として、メディアを利用した新体験の創出とそこからの新発見,およびVRをはじめとする今そこにない環境によるHI基盤に関連する研究成果発表と、専門家による意見交換の場を提供しています。各分野でご活躍中の皆様の、本研究会への積極的なご参加と活発なご討論を期待します。(引用:https://www.ieice.org/~mve/)
体験記
まさかの九州大学での開催であったため、前泊などもなく朝起きることに注力しました。会場が一度も足を踏み入れたこともないイースト側の建物であり、同名の会議室がウエストキャンパスにあったことから余裕を持って出発したにもかかわらず、かなり走り回って探しました。
学会の準備がバタバタになってしまい、研究テーマも前と変えたことから非常に緊張していました。発表は 1日目の午後から行いました。今回から発表直後に質疑応答を行うのではなく、複数グループの発表が終わり次第、同グループでインタラクティブ形式でのセッションを行うというシステムになっており、様々な方から多くの質問やご指摘をいただくことができました。研究室から発表したのが自分だけであるため、写真などはありません。 医療・パターン認識の分野が多く、馴染みのないフィールドの研究を聴講することは新鮮でしたが、良い刺激になりました。知らない分野でも概要が分かりやすい人のスライドは共通しており、研究内容以外でも自分に足りない部分を感じることができました。 今回の学会で、修論前の流れを改めて形にすることで認識することができました。残された時間はあまりありませんが、納得のいく内容にするべく日々精進していきたいと思います。