デジタルプラクティスにNTTドコモとの共同研究成果が1件採択

情報処理学会トランザクションデジタルプラクティスに、NTTドコモと共同研究に関する論文が採択されました。この論文は、金銭的(経済的)インセンティブと、被経済的なナッジを組み合わせる際の実験設計方法に関するものです。
酒井 亮勢, 落合 桂一, 井手 崇博, 大滝 亨, 山田 曉, 鈴木 喬, 佐藤 弘之, 川上 博, 矢野 達也, 大川 博生, 白井 拓也, 星野 崇宏, 荒川 豊 経済的・非経済的行動変容手法の相乗効果を考慮した効果検証のための実験設計方法 Journal Article In: トランザクションデジタルプラクティス, vol. 6, no. 2, 2025.@article{nokey,
title = {経済的・非経済的行動変容手法の相乗効果を考慮した効果検証のための実験設計方法},
author = {酒井 亮勢, 落合 桂一, 井手 崇博, 大滝 亨, 山田 曉, 鈴木 喬, 佐藤 弘之, 川上 博, 矢野 達也, 大川 博生, 白井 拓也, 星野 崇宏, 荒川 豊},
url = {https://www.ipsj.or.jp/dp/contents/publication/62/TR0602-01.html},
year = {2025},
date = {2025-04-15},
journal = {トランザクションデジタルプラクティス},
volume = {6},
number = {2},
abstract = {現代社会において,健康問題や感染症など多岐にわたる社会課題が存在し,それらの課題の中には人々の行動変容が必要なものも含まれている.行動変容を促すための代表的な手法として,経済的インセンティブが挙げられるがその原資には通常限りがある.そのため,限られた原資でより行動変容を促進するためにナッジやゲーミフィケーションなどの金銭的報酬に依存しない非経済的行動変容手法を組み合わせる手法が考えられる.組み合わせることで相乗効果の獲得が期待できるが,経済的インセンティブの特徴から次の2点を考慮する必要がある:1)経済的インセンティブは効用が高いため,その量が極端に多い場合や逆に少ない場合,相乗効果を得て検証することが困難になること,2)最初に提示した量が基準となり後の効果が低減してしまうアンカリング効果が働くため,提示する順番が重要であること.本稿では,組み合わせるための適切な経済的インセンティブ量を測定したうえで非経済的行動変容手法の効果検証を行う実験設計方法を提案する.本提案手法に基づき実験設計を実施したナッジやゲーミフィケーションによる混雑緩和の実証実験において,組み合わせの相乗効果を獲得したうえで効率的な検証が可能であることを確認した.},
keywords = {},
pubstate = {published},
tppubtype = {article}
}